~トナーカートリッジとインクカートリッジの違い~

トナーカートリッジとインクカートリッジは、インクのタイプが違うってご存知でしょうか?

■トナーカートリッジのインクは、パウダー(粉末)が容器に入っています。
インクをマクロサイズの粉末で静電気で付着させて熱や圧力で定着させます。
トナーカートリッジのインクの主な原材料は、着色剤、バインダ樹脂、磁性粉、染料など、水分
を多く含むような原材料は含まれていません。
インクの種類はブラック、マゼンタ、シアン、イエローとなりますが、カラーコピー機がなかった
時代はブラック一色だけでした。

■インクカートリッジのインクは、液状が容器に入っています。
染料と顔料の2種類あります。染料は用紙にしっかり染み込みます。顔料は用紙の表面に溜まります。
インクの色は様々ありライトマゼンタ、ライトシアン、ライトイエローというインクがあります。
インクカートリッジのインクの主な原材料は、水、着色剤、浸透剤、乾燥防止剤、PH調整剤などですが、
多く使われるのは水です。インク全体の60~80%くらいを占めています。

■トナーカートリッジの特徴としては、機種によりますが、インクカートリッジに比べて高速で印刷する
ことが可能です。大量印刷する時のコスト削減に役立ちます。
トナーの性質は、長期間保管をしていると、気温や湿度の影響で劣化したり固まったりします。
結露はカートリッジを劣化させてる原因になるので注意が必要です。

■インクカートリッジの特徴は、インクカートリッジは、写真印刷や、耐久性・耐水性などが求められる
印刷など幅広く対応することができます。

■染料インクと顔料インク
染料インクのカートリッジを使用することにより、発色が良く光沢のある印刷が可能です。染料インク
はインクが乾くまで時間がかかりますが、写真など良質な印刷物が欲しい場合に向いています。
一方、顔料インクのカートリッジを使用した場合は、にじみが少なく耐久性・耐水性のある印刷が可能です。
顔料インクの乾きは速く、紙に対する色の安定性が高いため、すぐに色味を確認したい場合や長期
保存したい場合に適しています。なお、インクカートリッジはトナーカートリッジに比べてインクの容量が
少ないため、大量印刷には向いていません。

 

トナーカートリッジとインクカートリッジの主なメーカーは、シャープ、富士ゼロックス、OKI(沖電気)、
リコー、エプソン、ブラザー、富士通、コニカミノルタ、NECとなります。

トナーカートリッジを使用する複合機は企業や公共施設、コンビニエンスストアで目立ちますが、
様々用途によってインクカートリッジを使用する家庭用プリンターも活用しているところも多く見受けられます。

 

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